( néant )

消費期限切れの言葉たち

君とみたい映画を見つけたんだけど、いつか会えるかな。なんてね。

毎日突き刺さるほど痛い紫外線と、数度変わったくらいで良い気持ちにもなれない暑さからどう逃れようか考えている。

もう真夏の8月は、あっという間に過ぎようとしているはずなのに。

未だに逃げ方を見つけきれていない。

 

彼ら、もしくは彼女は

どれほどの熱い気持ちでアスファルトを濡らしているのかと考えたとこで

もう真夏の8月は、あっという間にあっという間に過ぎてゆく。

 

僕にも確かにあったはずだ。

きっとあったはずなんだ。熱い気持ち。

彼ら、もしくは彼女のように

いやらしいほど明るく誰かを照らしてた時が

僕にも確かにあったはずなだ。

 

僕は変わっただろうか。

僕は何かを始めた

考え事をしているうちに麺が伸びてしまう3分ほどの時間よりも短い何かだったかもしれないが僕は期待した。

僕は誰にも理解できないされないされたいとも思わない、僕なりの一歩を確かにこの足で感じて踏みしめて歩いた。

きっとそんな気持ちだった。

変わった変わると思い出来る限り、前か斜め上を見ていた。

 

だが見上げた先にあったのは

これまで通りの景色で、何1つ淀むことない日常だった。

 

気付いた時にはもうそこは今までと変わらず黒い海になる。

上から見ようが潜って見ようが、黒い世界に染まりきってるもんで、何も見つけられなかった。

 

目をこすっても、深呼吸しても

黒い世界は変わらない。

 

そんな世界を見ようとしている自分がそこにはいるはずだから。

他の色を寄せつけない自分がいるからだ。

これが当たり前と、綺麗なわけがないと信じたい自分がそこにいるからだ。

 

神様というものがいるものなら

僕はなんども叫んだはず。

どうして、どうして、まだ試練を与えるのだと。

阿呆らしい顔で空に手を合わせていたはず。

空にいるのは厭らしい太陽と、あまりにも酷く綺麗すぎる水色と白の空気だけかもしれないのに。

 

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