( néant )

消費期限切れの言葉たち

人生なんて死ぬまで「たられば」

絶望を感じたその瞬間。

世界はいつもと変わらず、目を開けた世界も変わらぬ色だった。

きっと、これからもずっとそうだと思う。

映画やドラマのように、起承転結がくっきりと浮き出ることはない。

淡々と、一分一秒が生々しいほど現実的に襲いかかってくる。

 

人は平気で嘘をつく。

嘘は方便だとか、昔の人を呪い倒したいぐらいの言葉の方便も存在するし、

今、方便とか実際言っちゃってるし。やれやれだ。

 

嘘は嘘だ。

イイことなんてないはずだ。

つかれた、悲しい。

ついても、なんだか虚しい。

 

いいや、平気で付く人もいる。

悲しいだの、虚しいだの、相手の気持ちを一切思わずに軽々しくつぶやく人。

 

こういう人たちが、幸せに生きていると思うと、

悲しくてやりきれない気持ちになってしまう。

 

f:id:abuwo666:20220405225137p:plain



告げる相手もおらず、救いもない虚しさを、

果たしてどうやって消化しようと思っていたら

自然と、こちらにやってきた。絆創膏にはなるような気がして。

 

悲しくてやりきれない状態で、今日まで生きてきました。

そして、明日もあさってもきっと生きていきます。

救われず、慰めにもならず、たった一瞬の喜びや楽しみさえ絶壁から突き落とされるような居ても居ないような神様だの運だの、正直、どうでもよくっって。

 

 

よくわからなくて、

「自暴自棄 解消」なんて検索してみたけど

気分転換をする、どこかへでかける、好きなことをするだの

5歳児でもわかるような枕記事ばっかで、うんざり。

この世界は、情報がいくらでもあるはずなのに、本当に欲しいはずの情報は一握りもないんだ。

 

知らなくていいことばかり、足りない脳HDDに勝手に保存されて、

知りたい事や、知らなければいけないことほど、失ってから気づく。

 

大事な瞬間や大事な人ほど、

気づいたときにはもうそこにはいない。

 

なんて、あいのかわらずも

常套句のように人生に嘆いたふりをして。

絶望を感じたお前は、絶望に突き落とされるような期待を誰かに投げたんだろ?って

 

そうさ、そうだよ、間違いねぇ。

退屈な日々に明かりを灯そうと、

久しぶりに腰を上げて、自分から歩みだして、声をかけてみたんだ。

 

久しぶりて言われて、

何回かどうしているかなって思ってたなんて言われて

有頂天にならないはずがないだろ?

 

どうやって冷静でいられるんだい?

嬉しいときは嬉しいと言っていいだろう?

嬉しいと些細な幸せを感じるのは人間の権利じゃないのか?

 

確かに思ったよ。思ったさ。

これは罠かもしれないってな。

期待するなよって31年分の少ない経験値から天啓が降りてきたけど、

それでも、今回はいいじゃないかなんて思っちゃってさ。

 

そしたら、案の定。

ズドーンと、サンダガ到来よ。

数時間のうちに、世界が虹色からモノクロに元通りしちゃったよ。

 

僕も、君も、たぶん、パラレルワールドタイムリープでもして

人格が変容したのかもしれないね。なんて、突飛な妄想で現実逃避する事も痛み止めになりゃしないよ。

 

 

僕が一体何をしたっていうんだい。

罪を犯したのだろうか、報われないほど、人を傷つけてきたのだろうか。

だとしたら、一生かけてでも償うし、十字架を背負う覚悟は出来ている。

だが、お前はどうだ。人の気持ちを考えた事があるかい。

どうでもいいって?そんな余裕ないって?

 

そうだな。それもそうだよね。

僕たち私たち、こんなに大きくなりました。

立派な大人でありますから。

 


www.youtube.com

 

 

大人なので。時間も限られていますので。

結婚、育児に仕事に、忙しい日々です。

 

おかげさまで、

同じ時代に、異国では戦争中でございます。

毎日、数字が増えるたびに人が死んでいます。

まるで、当たり前の日常のように、

モザイク処理しただけの死体を写しては、これからどうなるかなんて

どうもできない私達の目の前でディスカッションしては、投げかけてきます。

でも、僕も私も、大変だ、可愛そうだ以外に言葉が見つかりません。

きっと言葉を探そうともしていません。

 

例えば、僕が意中の人に、粘りに粘ってようやく会う事までこぎつけたのに、

人が変わったように、おじゃんになりそうな今現在の絶望領域の心中を察する以上に、彼ら彼女らは、大切な人を毎日失い。とてつもない絶望を繰り返していると思います。

 

でも、僕は、今の僕は、異国の戦争よりも、未来の安寧や老後の安心よりも、

彼女に会えるか、会えないかだけが気がかりです。

ほかはどうでもいい。どうでもいいと思っていた。

 

けれども、そんな日常を繰り返していると、

混沌としている気がしてならない。

正義感や偽善者ではないけど、

やはり僕は笑うときに、銃声を聞かないし、

みんなだってそう。

 

「現在」のどこにも危険がない状況で、

必死に、明日死ぬかもしれないと考えて生きる人なんていない。

 

どこまでも、平和で、どこまでものどかだ。

なのに、僕みたいに心が腐っていく人が多すぎる。

 

矛盾の隙間を埋めようともせずに

僕らは生きている。

矛盾こそ当然の成り行きだと信じているような素振りで

 

みんな笑っている。SNSでもフォロワーは楽しそうに笑っています。

世界のどこかで、戦争しているとは思うはずもないほど

それでも、僕らは今日も笑って生きてます。

 

 

 

How Should I do ?