( néant )

消費期限切れの言葉たち

生きているよりマシさってね

僕が生きてきた全ての足跡に意味があるのならば、今こうして僕が紡いだ言葉も生きていたことになる。

 

誰に見向きもされず、誰からも忘れられたとしても確かに、最初から今まで。そして、命絶える最期の日まで、ちゃんと生きた言葉が溢れているはずだ。

 

届けたい人ほど、届かなかったりする。

伝えたい人ほど、手から溢れおちたり。

 

ああ言えばよかった。って思うのはいつも去ったあとで

こう言えばよかった。って事実は拙い期待が綻んだあとで

 

毎日映し出されるニュースに笑みが浮かぶことなんて全くなくって。

毎日誰か死んで、毎日誰か捕まって、毎日自然相手にシュミレーションしている様

 

日替り定食も毎日通えば馴染みの味になるのと同じで、日替りニュースにも舌が肥えたようである。

 

数字から数字にリアクションハードルを設定して、曇りか雨なんてどうでもよくなるくらい目まぐるしく世界は動いている。

 

言霊があるのならば

僕はとっくに死んでいるだろうけど

今も無頼人でなんとなく生きている

 

好きな人達は僕から突き離したり、人断捨離を行ったせいで誰もいやしない。

10年前の自分が今を想像できただろうか。

 

好きって気持ちを確かに感じて、

すべてとっぱらってでも会いたくなる人がいて

そう思える人じゃなきゃ甘酸っぱいBPMも上がらないなんて。

 

誰でも良かったはずじゃないか

寂しさを慰め合えばそれで良かったじゃないか

歳を重ねるごとに子どもみたいに戻ってしまったようだ。

 

あながち間違いではない。

赤ちゃんと老人を比べると似たようなものになる。子育てから介護に移行するだけだ。

 

 

会いたい人はもういなくって

好きだとアオハルかよってツッコミたくなる人ももういない

 

最期に君と会った日のことも

うろ覚えになっている

帰宅して直ぐに書き起こした文字を見ることもない

 

そして、日記アプリもあの日から止まったままである。

 

しょうもないのかもしれない

君がいると僕は振り回されて嫌気がさすけど、君がいないとなにも言葉を紡げないでいる。

 

ミーハーなそれっぽい言葉遊びもできない

僕を救ってくれた言葉が、僕を救おうとしてくれない。

僕が唯一、僕を好きでいてくれた人達が声をそろえて褒めてくれた唯一無二の僕の心や言葉が無力になったらどうすればいいのだ。

どうやって好かれたらいいんだ。

 

でも大丈夫だよ

みんな忘れてるから

そんなもんなんだ

大人になるって

歳をとるって

やっぱり、いいもんじゃなかった

そんな言葉はやっぱり自己啓発人間やパリピが言う言葉である

そんな人達を異常だと思っていたけど、きっとそんな人達がまともなのである。

 

好きな人達をいつまでも好きと思っていたいけど、無理みたいだ。

それが、人生、それが生きるってことだよ。

 

なんて、僕はごめんだよ

僕にはなにもないけど、ずっと抗うつもりだよ。

変わらないねって言われなくても変わらない気だよ。

時代遅れでも、そもそも時代に乗れたことがなくても最後まで突き通すよ。

ダサいも突き詰めたらカッコいいんだから。

 

 

 

 

君といられたのが嬉しい

間違いだったけど嬉しい

会えないのはちょっと寂しい

誰かの君になってもいい嬉しい

 

 

 

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