会いたい人に、会えない人生に、一体どんな価値があるというんだろう?
そこには、意味があるのだろうか。掘り下げるほどの無意味すらないだろう。
「そこに、愛はあるんか?」と、問うても中々見つかりません。
愛があったとして、それは片方だけなら形にならない。
2つが1つになって、愛の型が出来る。
片方の思いも、もう片方の思いが一致しなければ、
後腐れを残したまま消費期限が切れる。
愛って厄介だ。
食べ物と違って、鮮度が落ちても思い出してしまう
そして、手にとってみて食べれたりもする。
愛って厄介だ。
言葉なんて覚えるんじゃなかった。と同じくらい
愛なんて味合うべきじゃなかった。と嘆きたい。
愛なんて、
愛なんて、
愛なんて、
独りで生きて逝くことに、
最も邪魔で苦しいものだと知っていたなら、
僕は、君と出会わなかったし、抱きしめることもなかった。
愚かだ、なんて人間は愚かなんだろう。
独りで生きていけないと分かっていながら、
独りで生きていくしかないと受け入れられない。
いつまでも誰かを待っている。
愛し、愛せる。好きで、笑みがこぼれてしまう誰かを待っている。
誰も来ないと分かっていながら、
この部屋は救いようのない小宇宙だと知っていながら
誰かを待っている。ぼくは、待っている。
君を愛したときのように、
誰かを愛したいと想っている。
たとえ、それが間違いだったとしても。
そこに、愛がなかったとしても。