( néant )

消費期限切れの言葉たち

革命

乾杯! 誕生日おめでとう

いや〜しかしあっという間だよな

俺たち今年32だぜ

いや〜しかしこの前の飲み会もめちゃめちゃ盛り上がったよな

って言っても何年も前の話だけどな

笑えるよな

いや〜しかし、俺たちほんと幸せもんだよ

でかい夢もないし それを語り合える友達もいない

女なんて論外だし 酒は飲まないしタバコもやめた 悪くない 悪くない、とは思うんだ

けどさ 全然大した話じゃないんだけど 俺おまえに言わなくちゃいけないことあるんだよね

そういやさ 飲み会の帰り道突如やってくるあの虚しさ あれなんだろうね

あれやばくね! 胸痛くね?…長らく感じてないけど

なんて、ごめん どうでもいいか 

いや 話つーのは

 

今年こそ来年こそ 何年生きれるつもりで生きてきたんだ

今日が終わる いや今が終わる そう思えたやつから明日が変わる

 

 

今日が終わる。今が終わる。この瞬間にも、一秒ずつ失っていく。

そんなこと数億年も前から知っていて、かといってどうすることもできなくて、

けれど、きっと死ぬと宣告された時に後悔してってほど、分かっているようで、どうも身に染みない事実。

著名人の自死や、どこぞやの見知らぬ人間の嘘か誠かもわからない彼女、彼氏が死んだだのコメントを見て、死を実感する。隣に死が存在していることを知る。

でも、やっぱり現実味はない。

確かに、少しでも後悔を減らそうとスコップで掘り返してはみるが

後悔が多すぎて、取り戻せないものが多すぎて、頓挫してしまう。

 

新しいこと、新しい人と出会う熱量もなく

かといって、駄々こねても、取り戻せないのだから新しいを受け入れて

歩くしか無いと分かってもいる。

降りた先にドアがなくても、上った先にドアが無くても、歩くしかないということをわかっている。

 

たしかに、世界のどこかでは今、この瞬間にも命の灯火は消えていて、

一方で、新しい命に火が灯る。バタフライエフェクトなんかじゃなく

当たり前の現象。

 

泣きわめいてる人が必ずいて、笑いが止まらない人もいる。

だとしたら、真顔で、死んだような心で、深呼吸にため息を隠喩している自分だっている。きっと、世界には、同じような人や、分かち合える人がたくさんいる。

出会ってないだけ。知っている。そんなことは知っているんだ。うん。

 

 

でも、分かってもらえなくてもいい。理解されなくてもいい。

だから、他愛のない話をしたい。意味もなく、理由もなく、なんの種にもならない話を、だらだらとしたい人がいる。いた。

 

もういない。いる。いない。

 

 

 

 

 

もう、32だぜ?

わけわかんねぇよな。

びっくりするよな。

10年前が成人だなんて。

 

32年分の思い出なんて、数えられる程度にしかないのに

32年って、書き起こすと、ゾッとする。

今夜、金縛りにあって幽霊や死神が訪れたりするよりも、ゾッとする。

32年のうち、半分以上は死んでいて。って言い訳な意気込みはゴミだ。

おれもほんとは気付いているんだ シラフじゃ語れぬ夢は惨めだ。って

飲んで語れる夢もなく、よくここまで生きてきました。

 

って言っても、一年に一回誰にもやってくる日だから

抗うのも無理があるのだけれど、

僕は、未だに、おめでとうと言われて喜べるような人生を生きていないです。

 

それも、味って言ってしまえば味なんだろうけど。

ポジティブに捉えることは出来るけど、ポジティブを維持したり、無化調な気分にブレないようにするのがいかんせん難しいのです。

 

 

せめて、一年に一回なんだし、

誕生月ぐらい、イイことの一つでも降ってきてくださいよ、神(神様)やぁ~っんって感じです。

 

きっと、誕生日でも余命いくばくもなくても、誰も釣れなさそう。

革命起こしたくて、ロックを聴き続けた10代のような希望の光は、

年々、歳を重ねるたびに消えかかっていくし、世界の壮大さや自分の無力さに圧倒されていくばかりだけども、それでも、なにかしら起こしたい。

 

ときにはおこせよ。ムーブメント。と言わんばかり。

たまには、いいや、一度きりの人生。一回ぐらいは、熱苦しいほど前を向いて革命を起こしてみたいものだ。うん。

 

人間は、みんなに愛されているうちに消えるのが一番だ

と、川端康成の言葉を借りるなら、僕はまだ消えることができない。

愛されたいと願っている。家族とかじゃない特別な愛を。

一度二度は味わったことがあって、舌が忘れることができない愛を。

 

 

 

 

たった一回ぐらい、

会ってくれてもいいのになぁ~。なんて、返信来ないのが答えよね。

 

 

 

あら、やだね。ほんと

moroha聴くと、センチがメンタルになっちゃって。

恋がしたくなるのよ、ね。

 

生活感が身にしみるというか

生活の中に、日常の中に、大切な人がいる風景が思い浮かぶ。

好きな人だったり、家族、友達だったり。と、

家族以外は無縁仏の僕にとって、それはちょっと儚いというか羨望というか

ちょっとチャチャいれたくなるんですよね。

 

 

そして、正直、morohaは、熱すぎるって感じるんです。なんだろ。

「頑張れ、頑張れ、でも現実は無理なことばっかたよな。辛いよな、くるしいんだけど、やっぱり頑張れがんばるしかないんだ」という感じの熱さ。

諦めても歩むしかないから、だったらもういっちょ行こうぜ?的な。

 

不可思議/wonderboyは、僕にしっくりくる情緒って感じで。もちろん比べるつもりないし、どちらも聴いているし好きだけど。

不可思議は「頑張った。頑張った。けど無理だった。現実はどうしようもなく辛いしうまくいかない。でも、頑張らなきゃ。だけど、頑張ったんだよなぁ、無理なもんはむりなんだよね。うん」という、一種諦めみたいのを感じるけど、今までの自分を慰めてくれるようなほんのりと香るやさしさがある。

 

 

morohaの革命

不可思議のPellicule

 

どちらもいいな。

どちらも聞けば聴くほど、

過去への懺悔や、恋しさが募っていって。

あの頃に帰りたいって帰るほどの場所もないのに思ってしまう。な。

 

 

 

32になって、

まだセンチメンタルなんだぜ?笑えるよな。

いや~しかし、俺たちはほんと幸せもんだよなー

 

 

幸せなんかいらねぇから、

今を、瞬く今を、心に刻むほど愛したい。

 

 

 


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