キネマの神様
ちょうど一年前の記事が出てきた。
結果から述べると、
僕は本の虫にはなれていない。
だけども、少しずつではあるが
つまみ食い、異なる枝を齧るぐらいには
本に触れるようになっている。
もちろん、樹木希林の本は面白すぎて、言葉一つ一つに情があり心に突き刺さるのもあって読み終えたのだけど。
問題は、義兄が僕みたいな登場人物がいるし、映画好きならおすすめだよ、と貸してくれた
キネマの神様である。
これは、2年ほど経つだろうか
まだ半分にも到達していない。
でも、読み進めたい。
遠回りしながらでも、完読したい。
なぜなら、
先日コロナウイルスで亡くなった
志村けんの初主演映画が、
山田洋次監督による『キネマの神様』だからだ
なんだか、勝手に意味づけして
遠いながらも読み進めていた本の映画化を知り縁を感じた気がするから
これを機に、のめりこめたいと思う。
本に出てくる登場人物に志村けんはぴったりと思ったから今となっては切ないものを感じる。
僕にとってキネマはなくてはならないもの
幾度となく僕を救ってくれ慰めてくれた
大切なものはキネマから。と、
大袈裟な事は言えないけども
感情移入して自分を投影して重ねてみたり
全く異なる物語に対し遠くから眺めてみたり、
あるいは、言語化出来ずにいた想いを代弁してもらった気がしたりと。
シーンやセリフ、音楽に酔っては一喜一憂したりする。
世界中を飛び周る事はできないけど、
一人の物語を通してまた一人と、ハシゴした気分になれる。
キネマを通して、僕は神様を探している。
誰も理解できず共感もできず、理解されず共感もされずとも
生きてていいんだよって説いてもらうために。
映画が出る前には読み終えてるといいな。
他人事だよ、自分のことなんて。