( néant )

消費期限切れの言葉たち

:/

平成最後って煩いと思うんだ

だからなんだって話なんだ。

年号変われど、人格も変わらないし

見ている風景、今生きている世界の

グラデーションが様変わりするわけでもない

勝手に変わって、勝手に終わればいい。

 

 

 

ボヘミアンラプソディーを公開初日に観た

久しぶりにいいなって思った

映画館を出ると、少しばかり前向きな気持ち

何者でもない自分を忘れさせてくれて

肯定してくれて人生の主役を勝ち取った気分になれた。

 

とはいえ期間限定で

数時間後には前向きも後向きに

だからなんだって話だよな

なんでもいいんだろう

ネタになればさ

 

映画や音楽は人と共有するべきだなって思う。

映画や音楽、嗜好で繋がった関係って

長続きするというか切れない気がする。

 

身体の関係を持ったとしても

根底に音楽や映画があれば

それでも持つ気がする

 

 

今何してる?

そんな馬鹿馬鹿しい連絡も

来ることなくなったな。と思ったら

すごく歳をとった気がした。

 

 

ここでもインスタでも

歳のせいにしてばかりだ

仕方ないだろう。

誰のせいにもできないのだから。

見えないものだからこそ

ぶつけたくなるものだ

ぶつけるものも見えないから

空振り三振なんだけど

 

若かりし頃に

今何してる?ってきたら

うるさいなって思ってたのに

今じゃすごく恋しい気がする

当たり前だろうか

無い物ねだりなのか

なくして気づくお家芸だからか

 

唐突にくる

何してる?って連絡を目にした瞬間を

思い出してみたら、とことん恋しくなった

そんなときは決まって、

お互い何もとくに用事なくって

なんとなく会って、

なんとなくコーヒー交わして、

時間を無駄にしては砂糖溶かすように

曖昧な繋がりに甘んじていたんだろう

 

 

なんとなくって言葉が

日に日に大切なものに思えてくる。

 

不透明ではっきりとしない言葉だけども

理由を凌駕してくれるほど愛に溢れている気がしてならない。

 

 

僕だけかもしれないし

僕の周りだけかもしれないけども

 

なんとなく連絡して

なんとなく会うってことは

ほとんどない。

 

歳をとるのと並行して

それらの機会も減るばかり

 

最初の質問は

お互いの近況報告になって

過去を啄ばんで時間を有益にしたような気になってゆく。

 

仕方ないんだ

よくわかってる

なんとなくじゃ終われない人生を

生きていて

なんとなくじゃいられない人生を

背負っている

 

重要なことはたくさんあって

限られた時間の中で生きていて

それでも時間は足りなくってって

 

 

ただ忘れないでほしいな

なんとなくで一緒に居た瞬間を

なんとなくで一緒に見た景色を

 

今何してる?って

結構、愛おしくて大事だったんだなって思った。

 

こう感じることが多くなると

大昔の僕らがわかっていたとしたら

 

子ども時代の無駄に熱い友情や

気を遣いながらいたグループのメンバーなんて

すごくばかばかしいものだ

 

そこまで引き留めておいても

時間が奪い去るのにな

 

 

 

 

しし座流星群見に行こうよ

曇ってるから見れるかわかんないんだけどね

正直、見れても見れなくとも

どっちでもいいんだけどね

願い事を三回唱える前に

君は去ってゆくはずだから