じわりじわりと

キッチンにはハイライトもウィスキーグラスも無いからどこにでもない風景だよ。

結婚おめでとうって

出産おめでとうって

みんなすごいなって思うんだ

言葉が見つからないくらいね

恋をし、愛しあい

深まり結ばれ

誓い、愛の結晶が宿る

なんてロマンチストなもんで

ロマンチックに綴ってしまいがちだけども

なるようになっただけかもしれない

ぼくが言うほどすごくデカイ事じゃないかもしれない

自然にごく自然に

当たり前のように道が繋がってただけで

時を刻み共に歩んでいただけかも

僕はその風景を想像できやしない

それなりに周りに影響されて

いいなって思うこともあったけども

やっぱり、その風景は僕の頭には映りきらない

だって不思議なんだ

不思議としか言えないくらい

開いた口が塞がらないんだ

僕からしたら

結婚だの出産だの

そんな風景の前に

恋をし、愛しあう方が

よっぽど不可能で難しいとしか思わないよ

奇跡じゃないの

他人が両思いになるって

奇跡だと思うんだよ

好きな人の好きな人になれるって

好きな人に好きになってもらうことが

摩訶不思議アドベンチャーなのに

むずかしいんだ

恋をしてもなお

愛しあうことが

むずかしいんだ

だからやっぱり

そんな風景は想像できないよ

あざといほど

好きは届かないものだし

届いても空砲だったりするしで

わけわかめなのだ

セックスするほうが簡単だよ。

今の御時世だとなおさらね。

すごく簡単なんだ。

好きになる必要もなくて

デートして手を繋いで火照った笑顔に心奪われる必要もない

冴えない僕ですら、そんなチャンスはやってくる。

贅沢で虚言癖みたいになるけど

本当なんだ。こんな僕にも未だに誘いだのチャンスはたまにある。

何がチャンスなのかまったくもってわからないのだけど

安易に繋がって手に取れる快楽なんて

拭っても拭いきれずすぐ渇きがくるってのに

身体の快楽より心奪われる快楽が

ほしいってのに

それが一番むずかしいなんて

信じらんない。

ココロとカラダが繋がってるなんて

全然信じられない ピンとこない

でも医学の世界じゃそれは常識

感情が免疫力を左右する

気がめいってるとヤラレル

それで落ち込んだらもっとヤラレル

恐ろしいしくみ でも真実らしい

悲しみの分だけ強くなれるよ、なんて全部

ウソだった幻だった 神はいなかった

ああ残酷だ 不公平だ 無慈悲だ

ユウウツが別の新しいユウウツを作り出すなんて やってらんない でもやるけどね

なんて

トモフスキーの曲が沁みる。

トモフスキーもすごくいい。

どこにも投げようがない空っぽな落胆する気持ちを明るいメロディに乗せてて素晴らしい

一見ひねくれ者のような歌詞で最後にはやるけどね。で終わる。

嫌になるほど無慈悲さや残酷さ、不公平さを感じてるけど、投げやりながらも

やるよって受容して慰めるあたりもなんかな

amazarashiや不可思議は届かない戻れないやり通せない悲しや悔いを頑張ったけどやっぱり無理なんだって現実を突きつけて悲しみをより謳歌させてくれるけど。

トモフスキーの歌は、苦虫感をなんか疲れたと意味もなく石ころ蹴飛ばしたり水切りするような感覚で、がんばろうってはならないのだけど受け入れつつやるか〜と軽く腰を上げられるような感覚でってわかりにくいけど

モロハはね、好きだけど

頑張っても無理だった。でもそれでも頑張ろうぜ？？感が熱すぎてちょっと受容できないけど。恋愛ソングは絶妙に恋したさが募る。

両思いなんて、やっぱり奇跡なんだよ。

でもね、でもさ

なんだかそんな綺麗なもんじゃないのかなって思います。

自分が綺麗に妬み嫉みをウィルスにしてアップグレードしただけなのかなって

もちろん、好きなのは好きで

好きな人ってことには変わりないだろうけどもね。

長年付き合ってるし、とりあえず年齢もそういう年齢で、周りも結婚して家族を作る人が増えて行って、いつのまにか結婚なんてパターンなんだろうなっておもう。

好きなのは好きだけどね

なるようになったというか

たまたま長年連れ添って、アダルトになってっ道を歩んでたら結婚って人生の各駅停車で降りてってだけなんかな

って。結局なんなんだ

でも、って。

やっぱり、両思いって素敵だな

羨ましいな、何も残せずに死ぬのはちょっと悔しいなあ

かといって頑張る気力なんか

最初からないけど