( néant )

消費期限切れの言葉たち

ルームロンダリング

ルームロンダリングを観た。

有り余るほどの割引チケットが手元にあっただけ。

なんなら映画館は苦手である。って言いつつ

ここ最近3回も通っている。

きっとチュロス目当てだと強がってみる。

 

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プーさんと大人になった僕

コーヒーが冷めないうちに

ルームロンダリング

 

 

ちゃっかりパンフレットを見定めて

次は何を観ようかと考えている。

パンフレット見るのはよくない。

気になるやつが必ず1つ以上ある。

 

映画館にとっては災難だろうけど

ガラガラの館内でありがたく感じる

案内が始まったら僕はすぐ向かう

後ろの席を陣取るためだ

今回も一番後ろの右端を占拠できた

 

必至に席に向かう自分を客観的にみて

学生時代と変わらないなって笑ってしまう

だいたい授業の20分前に教室に行き

一番後ろを陣取っていた。

側から見たら友達がいない人か

勉強熱心だと思われていたに違いない

何故なら授業が始まるまでの間

僕はネタ帳にひたすら鬱憤を書き連ねていたから。

一切予習ではなかったけども、それが僕の日課だった。

無論、友達もいないけど、勉強もしてない

 

 

今思えば、日記もネタ帳も何冊も書いていた気がする。

なんで書かなくなったんだろう。

機会がないだけか、こうやって電子機器に甘んじてしまったのか、もしくは書きなぐりたいほど苦しみを味わっていないからなのか

 

なんだか寂しくなる

見返すことはほとんどないけど

手紙と一緒でメールやラインとかと違って

筆圧や癖、あのときしか生むことができなかった言葉がたくさんある気がする

 

たぶんだけど、開いたらその瞬間、鮮烈にあの日を思い出せるかもしれない。

 

生きた記憶が蒸し返すだろう

でも見ないことにする

今じゃない気がするだけ

なんとなくね。

 

ルームロンダリングは5名ぐらいしかいなかったけど、杖をついたおじさんが斜め前にいた。

眠りにきたのかなと失礼なこと思ったけど

本気でルームロンダリングを観ていた。

これまた失礼ながら不思議な気持ちしかなかった

 

映画が終わる頃には

外は真っ暗になっていた

6時をちょっとすぎただけなのに

陽が沈むのが早くなったことを言い訳に

秋に甘えたくなってしまった

 

観光地で、観光客がほとんどで

唯一の観覧車も所々電気がきれてる

それでも映画館がある場所はネオンに照らされていて、カップル達を包み込んでいる

そう、僕だけが見えているだけだろう

少し涼しくなった風上に向かって

恋してえよ。と心で呟いては肩を落とし

帰路に着く車中ミュージックは

フラワーカンパニーズ

『吐きたくなるほど愛されたい』に決めた

 

自己紹介する機会があったら

名前を言った後に

後はこの曲聴いてください

曲のまんまです、自分。と

言いたいほど素晴らしい曲

 

深夜高速ばっか聞いていたし

深夜高速もまさにって感じだけど

この曲はもうまんま。偽りがない

そのまんま僕。はい、こんな人ですって言える。

 

ほんとはSysup16gを自己紹介にしたいけど、シロップは少しダークムードが強めだから自己紹介には向いてない。

それに比べてフラワーカンパニーズは真逆のような明るいメロディラインに絶望や苦しみの歌詞を乗せてくるから素晴らしい。

半ばもう無理だぜやってらんねえよって投げてる感じがまたぐっとね。

 

あ、ちなみにパンフレット見ながら映画館から出る際に従兄弟を見かけて隠れて帰ったけども。

僕が小さい頃、よく遊んでもらって彼が映画好きだったから映画も観にいったの思い出したんだよね。

あ、今も映画好きなんだなあってほっこり。

ほっこりは大袈裟だけど

ちょっこりかな、うんちょっこり。

 

パンフレットもさ、小さい頃に彼が『プレミアつくから』って言葉を鵜呑みにしてさ、プレミアの意味も大してわからないのにね

必ず持ち帰ってファイリングしてたんだよね

まだ家のどこかにあるかな

プレミアつくのはあと半世紀以上必要な気がするけどね

 

僕にはなんもないし

楽しいことも苦しいこともなく

退屈な人生だと思っているけど

だからこそ、頭でっかちで

何をするにも、何を見ても

すぐさま頭の中で考えて

記憶が寝過ごす前に無理矢理起こすんだろうな

 

あのとき遊んでもらうことがなくって

映画を観ることがなかったら

彼が映画を好きじゃなくって

もののけ姫を見てパチンコ探しにいったり、遠いとこにあるスターウォーズ専門店に行くことがなかったとしたら

僕は今これだけ映画をみる人生になっていただろうかって考えると

なかなか、人生も面白いなって

 

過去も変えられないし、未来も即過去になっていく、勿論選択肢を変えることはできないし、歳と共に手遅れなことばかり増える。

ため息はいつしかずっしりと背中に重くのしかかるけど、泣き叫んで衝動的に腕を切ることも死を求める若さはもうなくって。

ただひたすら諦めて現実を去なすだけになってしまったようだって

 

 

なんの話だよ

ルームロンダリングの話するつもりだったのに

オダギリジョーが観たかったんだよ

オダギリジョーは好きだ

カッコいい、タバコが似合う

なによりバラエティ等に出ないから

オダギリジョーを観るには知るには映画かドラマしかない。

個人的に俳優はバラエティやテレビに出ない方がいいと思う。

そこの印象が映画観ててもまとわりつくからあまり良くない気がする。

松田兄弟のお兄ちゃんも好きなのはオダギリジョーと通ずるものがある。

転々のオダギリジョーとかたまらない

松田龍平は基本だらしないけど愛おしくなるキャラか、おとぼけキャラ、むしろ真顔ってとこの味がいい

キリがないし、ゲイなのかな?って自問自答したけど、好きな人女の子だったから安心した。

 

昔からねオダギリジョーが好きだったからさ、

高田純次みたいな感じで、名前聞かれたらオダギリジョーって言ってたただの痛くてスベる事をしてたんだけどね。

好きな人が僕の連絡先の名前をオダギリジョーにしていたんだよね

 

前に会ったときに

今も名前、オダギリジョーだよって笑って言ってきてね

恥ずかしいけど嬉しいような気がしたよ。

 

彼女にとっては

オダギリジョーから連絡きたって思ったら喜んだらお前かよって天から地へ振り落とされる結果になるだけだけども

 

もう、

オダギリジョーから連絡が来ることもないよ

そして、

オダギリジョーに連絡をすることもないだろう

 

ありがとう、オダギリジョー

 

 

彼女の事をちょいちょい書くたびに付け足すよりも彼女の事を自分の伝記として記すべきだし、1から綴るべきだと思うから書こうと思ってるけど書けないなあ

 

好きな人達を比べるわけじゃないけども

彼女は僕の人生にとって月並みだがかけがえのない人で

異性の前に一人の人間として影響を与えてくれた人。

好きなものとか価値観とかや思想とかじゃない。

脱落した心を引き戻して潤いを与えてくれた人。

素敵な人だ、素晴らしく感受性豊かで、吐く言葉がユーモアに溢れて、僕をあしらってふざけたこと言ってくる。どん底に落ちたときは寄りそおうとした人。

いやらしいほど魔女で、人の好かれ方をわかって、巧みに立ち回る人、僕が持ってないとかをたくさん持っていてなりたいと思わせれる、ずるくてにくい人だ

 

やめよう

これは次回にしよう

 

 

ルームロンダリングのエライザは

サブカル感が薄めな最高に可愛い根暗女子でよかったよ。

幽霊なんて怖いイメージやホラーにしがちだけど、こうやって人間味に近い感じに描くと親近感湧くなって思っていたより面白い映画だった。

 

おわり。(雑)